カミソリを新調す(15年ぶり?)
2005-12-06


髭剃り用の新しいカミソリを買った。
今回は初めて「三枚刃」のものを選んだ。

それにしても、これまで使っていた「二枚刃」タイプを買ったのは、いつのことだったろう。
たぶん、前の前の職場にいた頃なので、平成2年頃だと思う。それ以来これまで、新しいカミソリを買うことはなく、替え刃さえ買ったことがなかった。
買う必要がなかったのは、その頃、同じ「二枚刃」のカミソリを3つも手に入れ、替え刃のストックがたくさんできてしまったためだ。

まず一つ目は普通に買った。
そして、そのとき、一緒に替え刃がたくさん付いているセットを買ったのだが、それを忘れてしまい、またしばらくして新しい替え刃のセットを買ったりしていた。これで替え刃の余分なストックができた。

二つ目は道ばたでもらったもの。当時はまだ、「終わりのない好景気」という無責任な言葉がもてはやされていた時代だった。道ばたでやっている簡単なアンケートに答えるだけで、その場で立派なカミソリがタダでもらえたのである。

「髭剃りは電気ですか、カミソリですか?」
「今あなたが手にもっているのを使ってます。」
「じゃあ、もう一つどうぞ。」

数週間経つと、また同じキャンペーンに出くわした。
さすがに、また同じものをタダでもらうのはいかがなものかと、素通りしたものの、信号を待っていると声をかけられた。

「髭剃りは電気ですか、カミソリですか?」
「今あなたがやっているキャンペーンでもらったのを使ってます。」
「じゃあ、もう一つどうぞ。」

バブル経済とはそういうものだった。
そして、もらったセットには替え刃も付いていた。何しろバブルだったのである。すでに過剰な替え刃ストックがあったというのに、さらにストックが増えることになった。
しかも、私の場合、あまり刃を替えるのを好まない。新しい刃だと、肌が弱いためか顔が血だらけになってしまう。むしろ、古い刃の方が調子がいいため、切れ味が全くなくなるまで使い続ける。
かくして、私の手元にあった替え刃のストックは、結果的に15年ももってしまったというわけだ。

あのキャンペーン実施のおかげで、私は今日に至るまで、そのメーカーのカミソリを毎日使い続けたにもかかわらず、そのメーカーの売上には全く貢献してこなかったことになる。

これもバブルのツケってやつ?
[ブログっぽいこと]

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