禺画像]
やっとフェデリーコ2世の胸像に会えた。
場所はバルレッタの市民博物館。その存在は、ずっと前から知っていたのだけれど、なぜか観ることができなかった。
1998年にここに来たときは、展示品の整理のためとかで長期休館中だった(休館中でも観たという人もいるらしいが)。2011年に再チャレンジしたところ、休館日にあたっていてこれまた不発。当然、数日後に再々チャレンジをしようとしていたのだが、風邪をひいてしまって中止。
今回は事前に開館時間も調べ、ようやくこの部屋にたどり着けた。
ま、もうちょっと普通に展示しておいて欲しかった気もするけれど・・・。
しかも、この手前の2つの部屋には、フェデリーコ関係のかなり手の込んだ(かなり予算がつぎ込まれた)展示もあった。
いずれの部屋にも、立方体のディスプレイが真ん中に置かれ、壁にも映像が投影される装置が設えられている。
最初の部屋は、フェデリーコの鷹狩りや鳥類の研究に関する図が次々と映し出されていた(私が見たことのない絵も多数あって感動!)。次の部屋は、十字軍関係で、フェデリーコとイスラム君主のアル・カーミルが並んで描かれた有名な(?)絵などが浮かび上がる。
おそらく、この映像プログラムを最初から最後まで見切った人は、この一ヶ月の間において、私1人だけではないかと思う。
何しろ、アナウンスによる説明も、パネルによる説明も一切なしというマニア向けとしか思えない展示方法である。いくつもの画面には、同時に違う映像が映し出されるため、全部観るのに時間がかかる。
普通は立方体のディスプレイを横目に、ただ通り過ぎるだけだろう(もしかして、バルレッタ市民は郷土史の教育が徹底していて、あれこれ説明を受けなくても、その図像の意味がわかるのだろうか)。
ともあれ、10年越しの宿題をやっと片付けられた。
セコメントをする