【後】バルレッタの宿題
2012-05-22


禺画像]
(2012年1月9日:Barletta)

この日(1月9日)、ナポリを出発し、午前中のうちにプーリア州に入った。
そして宿泊地フォッジャに荷物を置き、バルレッタへ。

この街にはフェデリーコ2世の城があり、内部には市立博物館がある。私が98年に訪問した際には、その博物館が収蔵品の整理などで公開されていなかった。つまり、この博物館の最も重要な収蔵品であるフェデリーコの胸像を、私はまだみていないのである。

というわけで、その宿題を片付けようと、駅から真っ直ぐに城に向かった。
しかし、またも博物館に入れなかった。なんと休館日だったのである。
守衛さんに「今日は閉まってるんですか?」と聞いてみると、「イタリアでは月曜日に美術館や博物館がみんな休みになるんだ。知らなかった? 明日来て下さい。」と言われてしまった。

ま、それが私にとってのプーリアの旅というもの。
また来る口実ができて良かったと苦笑いしつつ、繁華街の方へ移動。

街を散策しながら、98年に行ったことのあるトラットリアを探してみた。
その店では、確か豚肉のソテーを食べたはず。脂身の部分が透明がかっていて(私が幼い頃にはそれが普通だった気がする)、懐かしい味が楽しめた。
当時はどこへ行っても日本人ということだけで珍しがられ、店の奥さんが厨房から出てきて、いろいろ話かけてくれた。私が帰ろうとすると、また厨房から出てきて握手を求められた。
それで、翌日もその店で食事をしようとしたのだけれど、ちょうど定休日になっており、ほかに適当な店が見あたらず、非常に苦労した記憶がある。

たぶん、写真の広場にそのトラットリアはあったのだと思う。
しかし、それらしき店は見あたらなかった。
違う場所なのか、店はなくなってしまったのか、夜に来てみればわかるのか・・・。

とりあえず、「また来て確かめることにする」と決め、この日はバルレッタを後にした。
そんなこんなで、いつまでたっても、プーリアの旅は終わらない(ようにしている)。
[puglia]

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